MIINTの物語 2026.04.30

「誰もが対等な場」なんて、ただの暴力でした

私はずっと、世の中はフェアだと思っていた。
フェアでありたいと願っていたし、そうあるべきだと信じていた。

だからこそ、7年ぶりに立ち上げようとしている「MIINT」という新しい空間では、男女を分断するUIを捨てた。年収や学歴といった記号を排除し、男性も女性もごちゃ混ぜに一覧に並ぶ仕様を考えています。誰が「男女のプロフィールは別」って決めたんだろうって。そのほうが面白いんじゃないかって。

性別という枠組みさえも超えて、ただ「人としての言葉や佇まい」だけで向き合える。
そんな、誰もが対等でフェアな場を作ろうと、思っていました。

しかし、事前登録を募って、蓋を開けてみて気づきました。
私の理想は、あまりにも無邪気で、残酷なほど世間知らずでした。

男と女は、決してフェアじゃない。

登録してきた一部の男性たちが放つ、無自覚なまでの傲慢さ。
1チケットの価値を「100円」と書き込める無神経さ。
プロフィールに並ぶ、中身のないテンプレの言葉たち。

彼らの根底にあるのは、女性を「安く買い叩ける在庫」や「消費するコンテンツ」としてしか見ていない、グロテスクな視線でした。 既存のマッチング市場が長年かけて作り上げてしまったこの「消費の構造」は、私が想像していたよりもずっと深く、彼らの骨の髄まで染み込んでいるんだと気づかされました。

この地獄のような市場で、女性たちはどれだけ傷つき、疲弊してきたのだろう。
常に品定めされ、記号として消費される恐怖と戦ってきた彼女たちを、「はい、ここは男女平等でフェアな場所ですよ」と無防備な広場に立たせるなんて、ただの暴力でしかない。

だから、私は決めました。
MIINTを「誰にでも開かれたフェアな場所」ではなく、徹底的に女性を大事にします。

傷つき、疲れ果てた女性たちが、心から安心して羽を休められる場を作りたい。

世の中は、どうしようもないほどフェアじゃない。
だからこそ、私くらいは、女性を守り抜く存在でありたいです。

早々に気づかせてくださり、ありがとうございます。